プレーイング・マネージャーになってはいけない
まさに僕が今悩んでいたことはこれ。
チームを管理する立場にいながら、一番忙しいのは自分。
それは、チームメンバーに仕事を任せ切れていないからだと感じていました。
そのあたりについて、何かヒントになるような本はないかなと、探していたら出てきたのがこの本です。
出口治明さんは、あの有名なライフネット生命の代表取締役の方ですね。
一度、講演会に参加したことがありますが、テレビで見るのとほぼ変わらない暖かい雰囲気の方です。
そんな方のチーム作りの理論をこの本では学ぶことができます。
仕事を抱えてしまう上司の残念な共通点
この見出しが本書の中にあります。
あ、まさに僕のことだ・・・
どんな共通点なんだろうと、本に吸い込まれました。
出口さんいわく、残念な共通点は3つあるそうです。
-
「人間の能力や使える時間は有言である」ことがわかっていない
-
部下の仕事が「60点」では納得できない
-
判断のスピードが遅い
すべてに当てはまるような気がする・・・(笑)
この中でも2番目の話。
「自分だったら80点以上の仕事ができるのに、部下に任せると、60点しか取れない。だったら自分がやった方がいい」
こんな風に考えている人はいませんか。
はい、僕です。
僕の場合は、自分でやった方が早いから自分でやる、というもっと最悪なパターンですね。
このように考えてしまうと、部下も育たないし、自分が忙しくなり、周りが見えなくなり、チームがまわらなくなるという悪循環に入っていきます。
上司は、60点でもOK!と割り切って部下に任せていくことが大事なんだそうです。
ただ、その60点の結果は上司が責任を負います。
部下のせいにしてはいけません。
60点でOKをだし、自分でボールを持たない
僕がこの本を読んで「やろう!」と決めたことは、「60点でOKをだし、自分でボールを持たない」です。
自分のチームに仕事が舞い込んできたときは、「誰に任そうか」「ここまで僕がやろう」とか、あまり悩まず、「できるかもしれない・・・」くらいの部下にまずは任せてみることにします。
自分があーだこーだ悩んでボールを持った状態ですと、頼まれた人の作業時間が短くなってしまいます。
さっさと誰かに任せる!
その判断をとにかく迅速にしないといけません。
そして、部下からあがってきたアウトプットは60点を合格ラインにして、OKを出す。
失敗したら、自分が責任をとる!
という覚悟と振る舞いをとっていきたいと思います。
実践に使える本でした。
次回は、出口さんがすすめる「古典」の本を紹介したいと思います。
1冊の古典はビジネス書10冊に勝る!
とのことです。