為末大さんの「諦める力」を読みました。
この本のおかげで、”諦める”という行為の考え方が180度変わりました。
”諦める”というのは、成功につながる行為です。
もし、何かに挫折して落ち込んでいるのであれば、ぜひおすすめしたい一冊です。
為末大さんってどんな人?
為末大さんって何者?というあなたのために、簡単にご紹介したいと思います。
為末大さんは、もともと陸上選手で、日本人としてはじめて陸上トラック種目でメダルを獲得した人です。
400メートルハードルで、2001年世界陸上エドモンントン大会、2005年世界陸上ヘルシンキ大会で銅メダルを獲得しています。
現在は、株式会社侍という会社の代表取締役で、企業コンサルやスポーツ関連団体の運営、ランニングスクールの運営などを行っているそうです。
⇒為末大さんの公式サイト(http://tamesue.jp/)
僕もこの本を読んで、為末さんのホームページにアクセスしてみたんですが、その中でおもしろいことが書いてありました。
為末さんは、クイズミリオネアというクイズ番組で1000万円を獲得した過去を持っています。
そして、その1000万円を何に使ったかというと、
「街中で陸上大会を開いた」そうなんです。
⇒ 東京ストリート陸上について(http://tamesue.jp/works-tokyostreet/)
すごく面白い発想と行動力ですよね。
なかなかこんな人いません。
こんなことができる人だと知って、ますます興味がわいてきました。
「諦める力」を読んだきっかけ
「諦める力」を読もうと思ったきっかけは、イケダハヤトさんという有名なブロガーが紹介していたからです。
↓その紹介記事がこちら↓
為末大「諦める力 」:もっと早く読んでおきたかった…と思わせる一冊(まだ東京で消耗してるの?)
イケダハヤトさんが、「もっと早く読んでおきたかった・・・」とコメントしてたので、どんなに影響力のある本なんだろう?と気になったのがきっかけでした。
実際に読んでみて、イケダハヤトさんがそのようにコメントした理由がわかった気がします。
勝てないのは努力が足りないからじゃない
何かに負けたとき、日本人は「努力が足りなかった」、逆に勝てたときは「努力のおかげ」という美学があるかと思います。
しかし、その美学のせいで、いつまでも夢を追いかけて、結局最後まで花が咲かずに終わる・・・ということも現実ではありえるという話です。
「どんなに頑張ったって無理なものは無理。」と冷静に判断し、「自分にはこの道がある」と新しい道に方向転換できる方が、人の人生においてよいことかもしれません。
しかし、勘違いしてならないのは、「諦める」のは「手段」であって、「目標や目的」ではないということです。
為末大が400メートルに転向したのは勝つため
為末さんを例にすると、為末さんはもともと100メートル走の選手でした。
もちろん、100メートル走でメダルを獲れることはよいことなのですが、為末さんがやりたいことを深く考えていくと、「100メートル走でメダルをとること」ではなく、「勝つこと。つまり世界陸上でメダルをとること」が目的だったんです。
それに気づくことができ、「勝つことが難しい100メートル走」ではなく、日本人でも比較的勝ちやすい「400メートルハードル」に転向しました。
そのおかげで、日本人ではじめてトラック種目でメダルを獲得するという偉業を成し得たのです。
諦めることは勝つための手段
自分が本当にやりたいことはなんなのか?をつきつめる必要があります。
もし、今、何かの壁にぶちあたって身動きがとれないのであれば、やろうとしていることの先にあることを考えてみるのがよいかもしれません。
たとえば、僕ですと「自分のメディアを作りたい」という目標があったとして、それが5年たっても、10年たっても全然かなわなかったとして・・・
そしたら、いったん「自分のメディアを作りたい」という目標の先にあることを考えてみます。
自分のメディアを作って何を得たいのか?
おそらく、「自分が好きなことと自立した生活の両立」だと思います。
となると、もしかすると、「自分のメディアを作る」ということは一つの手段になってきて、別の手段があるかもしれないという発想に転換できます。
たとえば、自分が好きなことが他に何があるか?
ものを作ること。
となると、メディアじゃなくて、Tシャツとかアプリ、絵でも道具でもなんでもよくって、それを売っていき自立した生活を手に入れることもできるかもしれません。
「自分のメディア」にこだわらなくてもよくなってきます。
こういうことに早く気づけるのが「諦める力」なんだと思います。
自分の可能性をつぶさないためには、長く成功していない「手段」を諦め、新しい「手段」を試す。
このジャッジを勇気を持って下せる方が、人生を豊かにするかもしれません。
この本を読んで「諦める」ということがポジティブになりました。
そういえば、今なら「諦める力」はKindle版もありますね。