よく、フリー(もしくは独立)することで、時間やお金に縛られることなく生きていけるというキャッチコピーを目にします。
成功することができれば、こららは非常に魅力的なものだと思っています。
ただ、サラリーマン時代を思い出すと、これ以外にもフリーになることで得られるメリットというか、フリーでよかったと思えることがあるのではないか、と考えています。
好きなことにとことんのめりこめる
仕事時間中に好きなことにとことんのめりこめるというのは幸せなことだと思います。
サラリーマンですと、どうしても上司からの依頼などで、自分の中で今やるべきことではないけれども、緊急対応しなければならないという状況も多いかと思います。
また、進めたい提案やプロジェクトがあったとしても、それを上司(または社内)に決済をとらなければなりません。
この上に決済をとるというのが非常に面倒です。
大事なことではあるとは思いますが、組織の中で動いているので、自分が稼働する時間はコストになります。
ですので、労働時間内でそのプロジェクトに時間を費やすことはコストです。
そのコストを払って、プロジェクトを進めるべきかどうかの判断を上に仰がなければなりません。
フリーでしたら、自分が思えば、迅速にプロジェクトを進めることができます。
そして、自分の裁量で、労働時間のバランスを考え、ひたすらのめりこむことができます。
これは、非常に幸せなことです。
もちろん、自己責任を伴いますが、自分が「やりたい」と思って行動するので、その能動的なパワーは、やらされている仕事よりも強力です。
クライアントワークについてものめりこめる
サラリーマンをしているとき、このような経験がありました。
受注済みのお客様のホームページの効果をもっと出すために、「こうした方がいい」というのが分かっているけど、それをやってしまうと、工数が増え、案件としての利益が削られるので、手を付けることができないという状況です。
これは、非常にもどかしいです。
フリーであれば、自分の裁量で、「こうした方がいい」を組み込むことができます。
結果、お客様にも喜んでいただけるものを納品できるわけです。
ただ、これは僕の「実力・能力がない」ということでもあります。
本来であれば、その「こうした方がいい」というのは、見積もり時点で気づくべきですし、その工数を載せたうえで受注し、その工数内で構築を完了しなければなりません。
これが理想の形なんだとは思います。
ただ、「こうした方がいい」ということが、受注後の会話の中で発生したりした場合、もどかしい結果になってしまう場合もあります。
社内で調整が可能な場合はそうしますが、社内を説得するのがまた手間だったりもします。
そのあたりのやりとりが僕は非常にもどかしいと感じていました。
フリーの弊害もあります
このように、フリーであれば自分の裁量でいろいろと物事を進めていくことができるので、気持ち的にはメリットが大きいのですが、下手をすると、赤字に陥ってしまう場合もあります。
自分の人件費の感覚を忘れてしまい、ついついやりすぎてしまったりする場合があるということです。
人件費で換算した場合、気づいた時には数十万円分を無駄にしていたなんてこともあるでしょう。
また、クライアントワークの場合、自分としてはオーダー以上のことを対応したつもりでも、お客様は、そこに対して一切感情を持っておらず、さらに要望を加えてくるような場合もあります。
そこはサービスでやったつもりなのに・・・
みたいな。
お客様とのコミュニケーションの取り方も気を付けておかないと、本来信頼を得られる場面でも、逆に信用を落としかねません。
フリーはお金・時間だけではなく、仕事内容に魅力を感じる
いろいろと述べましたが、結局言いたいのは、お金や時間だけではなく、自分で仕事を選び、自分で仕事の裁量ができるということは、自分のモチベーションにつながるということです。
楽しんで仕事ができるのが一番だと思っていますので、つらくても、しんどくても、楽ければOKな気がします。
楽しい仕事ができるようにするためには、自分のスキルアップも必要です。
自分のレベルが上がらなければ、不要なところ(対人関係、技術面の両方)でつまづき、楽しくなくなります。
仕事ができると楽しくなり、仕事ができないとつらくなります。
ですので、甘んじることなく、日々、インプットとアウトプットを繰り返していくようにしたいと思います。